ミドリのグルービーケース

どうしてあんなに欲しかったんだろう
ミドリの「グルービーケース」

小学校の5・6年生頃に大ヒットし、巷の小学生のランドセルが
抱きかかえ式のダンボール製の箱に取って代わったのだ
クラスの大半がグルービーケースに押されていた頃
母に対して私の買ってくれ作戦が攻撃をかけていた

洗い物・洗濯・掃除・晩御飯作り・内職の手伝い・・
家事の一切を取り仕切った
思いつく限り働いてようやく手に入れた
品物はとうに決めていた
「亜土ちゃん」の絵が書かれたグルービーケースだ
やっとの思いで手に入れて意気揚々と学校に行く
これでクラスの仲間入りだ

学校に行くとクラスのM君が
まんじゅうの空箱を小脇に抱えてやって来た
「これオレのグルービーケース」
しかもにやっと笑いながら。
いやいやどう見てもまんじゅうの空き箱だ

M君の家はお父さんもお母さんも身体が弱く
妹もいる
朝は学校に来る前に新聞配達をしていた
M君は新聞配達をして家計を支えていた
昭和では当たり前の行為だった

やけにあっさりそう言ってのけたM君はかっこいいと思った
しかも見慣れてくるとまんじゅうの空箱は重厚でかっこいいのだ
物がなくても工夫して乗り切るやつが1番かっこいい!

M君を最後にしてクラスのみんながほぼグルービーケースを持ち出した頃
最初に買った人たちから徐々に手提げカバンに遂行して行った

苦労して手に入れた割には持ちにくく
走ったりすると箱の中身が偏って
落下するのだ

あんなに見せ合いっこして盛り上がったグルービーケース
だけど
案外早く終演はやって来た・・・


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by tabitabi-neko | 2011-05-13 16:45 | 昭和のマイブーム